悪役令嬢もの！一番好きななろうです！！

悪役令嬢もの。

それは「小説家になろう」という名の魔境の中で開花し、今もなお咲き誇り続ける斯くも美しき艶花である。

という訳で、皆さんこんばんは。日本萌学会のはるひです。

今日は「悪役令嬢もの」の話をします。

2020年4月、ネット小説を嗜む習慣のない萌え人の各位に置かれましては首を傾げた方もいるかも知れません。春アニメの一角に見慣れない「悪役令嬢もの」が鎮座していることに。

あるいはそのジャンルを気にすることもなく「このクソ長タイトルさてはオメーなろう産のクソアニメか？」などという疑念が頭をよぎった人もいるかも知れません。

ですがそれは、些か早計な判断でしょう。「悪役令嬢もの」は未だ、一般には市民権を得ておらず、かつ、それに触れたことのない人々にとって少々分かりづらい文化を持ったジャンルなのであります。

というのもこのジャンルは同ジャンル内で共有される序盤の展開や大まかな設定を読者が知っていることをしばしば前提とするいわばハイコンテクストなものだからです。

必ずしも知っていなければならない、そうでないと楽しめないというわけではありませんが知っていればより親しめることに違いありません。

ですから、「悪役令嬢もの」がどのようなジャンルであるのか、その一端をご紹介するために筆を執った次第です。

この記事がめくるめく悪役令嬢ものの世界へ誘われるきっかけになれば幸いです。

ここまでが前書きです。なんでかやたらと長かったですね。

で具体的に何書くかってことなんですけど、今まで悪役令嬢ものに触れたことのない方々へ向けて、まず多く作品で共通する”お決まり”の設定と序盤の流れを紹介したいと思います。

その後で自分の好きなやつをダイマして終わりです。はい。

萌え人執筆中……って悪役令嬢ものの解説を作ってたんですけど、その途中でうっかり完全上位互換のブログを見つけて心が折れたのでそちらを紹介します……(禁じ手)

こちらのブログ、非常に完成度が高くて2020年現在でも非常に参考になります。

このジャンルを全然知らない方もある程度知っている方も一見の価値ありです。

自分が書きたかった要素がほぼ全て内包されているのでもう書くことがないです(泣きアニメ)

章構成も分類方法もほぼ同じってそれマジ？4年越しのネタ被りらしいね。

ちなみに2020年4月22日時点だと「小説家になろう」における「悪役令嬢もの」は8,718作品に増え、さらに意味わからん多様性になっています。

故に、上記のブログに付け加えるならばここ最近は「乙女ゲーム」という文脈が薄れ「悪役令嬢」という形のみを継承する悪役令嬢ものが目立ち始めているように思います。

それでも本流は乙女ゲームから離れることはないのですが。

じゃあもう好きな悪役令嬢もの紹介して終わるね……。

実は前書きでネタにした件の作品は読んだこと無いんですよ。日本萌学会さん(個)がそこそこ面白いと言っていたので読むと良いんじゃないですか(丸投げ)

現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変

悪役令嬢と経済史と現代史を闇鍋にしてエンターテイメントに仕上げたが、たまに社会が溢れるみたいな小説です。一応主人公の立場はテンプレから離れていないはずなのに味が濃すぎてキワモノになっています。継続更新中。

悪役転生だけどどうしてこうなった。

シリアス系統のものとして純粋に面白いです。あとかっこいい少女が好きなので好きです。ただ乙女ゲームの本編期間に入るまでが大変長いのでそこは注意が必要かもしれません。更新一時停止中。

エリスの聖杯

悪役令嬢"憑依"ものです。物語としてのクオリティがめちゃ高いので万人におすすめです。個人的には主人公たちがマジで好ましいので好きです。完結済。

ヒロインな妹、悪役令嬢な私

この中では一番オーソドックスな悪役令嬢ものですが、それでも主人公が完全シスコンなので普通かと言われたら首を捻るかもしれん。あといちばん萌えだと思います。だいたいギャグたまにシリアス。完結済。

捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る

バッドエンド確定状態から始まる、かつ悪役令嬢が転生者じゃないタイプのやつです。

作品の纏う雰囲気が大変好きでお気に入りです。完結済。

ごめんね、お兄様！

ヒロインは登場しないけど悪役令嬢ものの構成に近いのでご紹介。

このジャンルに慣れ親しんでる人ほど刺さるかも。完結済。

ネタバレを抑えた結果、中身がない紹介になってるんですけどどうしようもないし許してくださいな。どれもおすすめなのであらすじとか読んで気になったらぜひ読んでみてください。

悪役令嬢もの以外のおすすめはこの辺にまとめてあるのでネット小説を嗜む紳士淑女の皆様はよろしくおねがいします。

こんな時節ですし自宅引きこもりのお供に今回紹介した「悪役令嬢もの」、如何でしょうか？

終。