萌えのない世界/萌えに近づく世界(VRChatの話)

はるひ

全日本萌え萌え選手権 審査員特別賞受賞

およ~ん。日本萌学会のはるひです。

突然ですが皆さんはちゃんと髭のお手入れ、してますか?私はしていません。なぜならコロナで家から出ることが極端に少なくなっていちいち剃るのが億劫になったので……。おかげで最近、私の顔を見た友人たちからは髭のおじさんだの北京原人だの酷い言われようです。挙げ句には両親からも面白がられ、髭が伸びた写真を強請られ、兄弟祖父母等に配られる始末です。悲しいですね。

けれどもね、そんなことはもうどうでもいいんです。なぜなら、この世界には萌えが無いのですから。私がいくら髭を整えようともこの世界に萌えは現れないんです。いつだって萌えがあるのはゲームやアニメ、小説漫画というような私の居ない”別世界”の中。この世界に萌えなんて無い……。なあ、そんな世界に価値なんてあるのか……?

(髭のおじさんが頭を抱えて絶望している写真)

この世界はもうおしまいです。みなさんさようなら。来世は萌え世界で会いましょう。

……。……。……。

……?

エ…。これってどういうコト…?

これって”そこ”に”萌え”が現れたってコト……?

ッ…!萌えだ……ッ!萌えがやってきたぞッ!!!

うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!



はい。少々強引な繋ぎでしたが今回はVRSNS「VRChat」についての紹介記事です。

もうお分かりかもしれませんが前置きで使用した一枚目以外の画像はVRChat内で撮った写真でして、わざわざこんなことをして記事を作るぐらいにはVRCの世界が私は好きなわけです。私自身VRCを始めてからまだ5ヶ月程度しか経っておらず、些か不十分な認識である部分もございますが、少しでも本記事を通してその実態ひいてはその魅力をご紹介できたらなと思います。

全くご存知ではない方も居られるかもしれないので、まず「VRChat」の概略から。

VRCはsteam等で配信されている、3Dの仮想空間上で利用者たちが各々好きなアバターを身に纏い、他の利用者とコミュニケーションを取れるサービスです。特徴はVR機器を利用できることです。VRHMDを被ってやるやつですね。

一応デスクトップのみでも利用することはできますが、VRとは体験の質が大きく異なるのである意味では別物と言えるかもしれません。日常的なVRCへのVR接続は既存のコンテンツとは違った、ある種の現実感(と表現するのは的確ではないかもしれませんが)利用者に与えてくれます。この感覚は前置きで話題に出したような”私と隔絶した別世界”感を和らげ、私のいる世界と同じ世界にそこに現れるものがあるような気持ちにしてくれる気がします。気のせいかもしれません。気のせいだったらこの話はなかったことになります。そういえば私、HMDを買ってからVRChatしかしてません。もうそろそろ別のVRゲームにも手を出そうと思ってますアルトデウスBCとか……。

・アバターについて

「萌え人」でVRChatの話をするならまずアバターの話をするべきなのでします。なぜならVRCに含まれる大部分の萌え要素がここに起因するからです。

VRCのアバターは利用者が自分でアップロードしたものを自由にVR上で使うことができます。そして現環境では多種多様なVRC向け3Dモデルが販売されています。前置きの画像に写っているキャラクターも私が購入したものです。こことか見ると実際どのようなアバターが販売されているかわかります。さらに購入したアバターは大抵の場合、個人での改変が許可されています。つまりは、無限に好みを追求できるということです。

多様なアバターの中から己の好きなものを見つけ出し、加えて己のより好ましい風に手を加えていき理想のアバターを生み出す。この探求がVRChatの大きな魅力の一つであると私は考えます。読者の皆さんもVRCで己の最高の萌えを生み出し、萌えに近づいてみませんか?(宣伝文句)

イラストが描けるとか3Dモデリングができるとかいう人は自分で1からアバターを作ってみる事もできます。それをすると最強になれます。

それはそれとして私のアバターの写真を貼ります。かわいいので。

・ワールドについて

VRCでは仮想空間の中で人々が活動するわけですが、その仮想空間の一単位をワールドと呼びます。そしてこのワールドもアバターと同様、利用者が自由にアップロードできます。そしてアップロードされたものの多くは誰でもそのワールドに入れるようになっているため無数のワールドの中を漂うことができます。景観を主題においたワールドやなんらかゲームを遊べるようにするなどギミック重視のワールド、人と集まることを目的とした集会場ワールドなど多岐にわたります。

ちなみに前置きの写真の背景に写っているのは、現実の私の家(通称はるひハウス)を模して私自身が作成した「VRはるひハウス」ワールドです。ワールド作るの結構楽しいのでそういう方向の創作に興味ある人にもおすすめです。

・VRChatで普段何してるの?

VRCについてあまり知らない人が結局疑問に思うことってVRC上で普段何が行われてるのかだと思うんですよね。ですからこれについて私の知る範囲で書こうと思います。

会話

VRChatのメインコンテンツはその名の通り会話です。

集会所ワールドで見知らぬ人と話したり、知り合いで特定のワールドに引きこもって話したり、イベント(後述)で集まって話したりといくつかの形はありますが、基本的にVRC上では会話することが主な活動になっていると思います。

鏡を見る

VRC利用者は手持ち無沙汰になると鏡を見ます。ならなくても見ます。

アバターを自分の好きなものにしているので鏡を見るだけで幸福度を上げることが出来ます。

睡眠

VRCにはVR睡眠という文化があります。VRCに接続したまま(HMDをつけたまま)入眠するというものです。私はほぼしませんが、リアル友人がVR上で寝っ転がって寝息を立てているのをよく見かけるので知っています。絵面はめちゃくちゃ面白いです。

ワールド巡り

VRC上に存在するワールドを巡り、ワールド自体を楽しむ遊び方です。

一人でも多人数でも楽しめるので万人におすすめです。

ワールドは日夜増え続けていくので飽きることはないでしょう。

ゲーム

先述したゲームができるワールドを楽しんでいる人々も多く居ます。

私はほぼやらないので詳しくないんですが、VRC内でできるVR版のAmong UsとかFPSとかが流行ってるっぽいですね。

イベント

VRCでは毎夜、有志たちにより数多のイベントが開催されています。内容も様々で十把一絡げにするのもどうかと思うのですがこの記事では一枠として紹介します。

交流会とかDJイベントとか喫茶店とかバーとか音楽会とか鑑賞会とか、その他色々本当に色々なイベントがあるので誰しも一つぐらいは気になるものを見つけられると思います。

大抵はVRChatイベントカレンダーに記載されているので覗いてみると具体的なイベントを見ることが出来ます。


閑話:なぜ”萌えのある世界”ではないのか。

ここまで読んでいただいた読者諸賢には記事題の「萌えのない世界」が現実を、「萌えに近づく世界」がVRChatを指し示しているということはお分かりになると思います。しかしそうであると、「萌えのない世界」と対比して提示される世界がなぜ「萌えに近づく世界」なのか、「萌えの”ある”世界」ではないのかと疑問に思われた方もいらっしゃるでしょう。閑話ではこの疑問に対する答えを記しておきたいと思います。

端的に言うとVRCは”真に萌えのある世界ではない”からです。

萌えは大きく分類して、外面的なものと内面的なものの二つに分けられる要素を内包しています。(この所謂”萌え二元論”が本当に正当なものか、当学会員の中でも意見が分かれますが萌えの本質に関わる高度な議論であるためここではこれ以上の言及を控えます。)そしてこの二つが合わさって存在してこそ真の萌え足り得ると私は考えています。

VRCではアバターの自由度によって外面的萌えを追求することができます。しかしながら内面的なものについてどうでしょうか。あくまでVRCにいるのは普通の人間にすぎず、創作によってのみ生み出されるような純粋なる内面的萌えはそこに存在しえないのだと、私は結論づけます。そこに真なる萌えはない。私達は決して真の萌えになれることはなく、その世界にも真の萌えがあることはできない。とはいうものの片手落ちとはいえ、確かに萌えに近づくことができてはいるのです。ここに”ある”というには果てしなく遠く、けれどその輝きは近づいて見て取れる。故に「萌えに近づく世界」なのです。


はい。閑話のことは全て忘れてください。というかこの記事の存在はもう忘れていいです。この記事は前置きの写真を撮った勢いで書いてるので実は前置き以外は全部おまけです。オチをつけようとしてよくわかんない方向に筆が走ったのがこの有様です。この記事でいちばん大事で価値があるものはVRCの写真です。なぜなら良いので。とにかくVRCのアバターが”良い”のは真実なので、是非皆さんも好きなアバターを用意してVRCにログインして嬉しくなりましょう。

本当に遊んでみたい人は私のTwitterに連絡してくれれば案内とかもしますので……。VRはるひハウスにて新たなVR萌え人(?)をお待ちしております。


おわり

日本萌学会ジャーナルブログ「萌え人」

日本萌学会を中心に結成されたオタク集団、「日本萌学会」の公式ブログです。 早く滅ぼしましょう。

0コメント

  • 1000 / 1000